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HOME»  コンテンツ»  ■ 沈香  伽羅

■ 沈香  伽羅


沈香(正しくは沈水香木)は代表的な香木。

原木は、比重が0.4と非常に軽いが、樹脂が沈着することで比重が増し、水に沈むようになる。

これが「沈水」の由来となっている。

東南アジアに生息するジンチョウゲ科ジンコウ属の植物である沈香木などが、

風雨や病気・害虫などによって自分の木部を侵されたとき、

その防御策としてダメージ部の内部に樹脂を分泌、

蓄積したものを乾燥させ、木部を削り取ったものである。

幹、花、葉ともに無香であるが、熱することで独特の芳香を放ち、

同じ木から採取したものであっても微妙に香りが違う。


沈香は香りの種類、産地などを手がかりとして、いくつかの種類に分類される。

その中で特に質の良いものは「伽羅」(きゃら)と呼ばれ、

非常に貴重なものとして乱獲された事から、現在では、ワシントン条約の希少品目第二種に指定されている。

伽羅の語源は梵語で黒を意味する「カーラアグル」と言われる。

また、シャム沈香とは、インドシナ半島産の沈香をさし、香りの甘みが特徴。

タニ沈香は、インドネシア産の沈香をさし、香りの苦みが特徴。





強壮、鎮静などの効果のある生薬でもあり、奇応丸などに配合されている。





ラテン語では古来 aloe の名で呼ばれ、英語にも aloeswood の別名がある。

このことからアロエ(aloe)が香木であるという誤解も生まれた。

勿論、沈香とアロエはまったくの別物である。





推古天皇3年(595年)4月に淡路島に香木が漂着したのが沈香に関する最古の記録であり、

沈香の日本伝来といわれる。

漂着木片を火の中にくべたところ、よい香りがしたので、

その木を朝廷に献上したところ重宝されたという伝説が日本書紀にある。

東大寺正倉院宝物の中には長さ156cm、最大径43cm、重さ11.6kgという巨大な香木「黄熟香」が納められている。

これは、鎌倉時代以前に日本に入ってきたと見られており、

以後、権力者たちがこれを切り取っている。

室町幕府8代将軍足利義政、織田信長、明治天皇の3人は付箋によって切り取り跡が明示されている。

記録では足利義満、足利義教、徳川家康も切り取った。

東大寺の記録によれば、信長は1寸四方2個を切り取ったとされている。



東大寺正倉院の黄熟香











沈香の抹香


 沈香(左)、伽羅(右)の線香


 伽羅を配合したルームインセンス














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